樹状細胞ワクチン療法は、樹状細胞がリンパ球にがんの目印を教えることで、がんを治療します。また、患者さまの細胞を元に樹状細胞ワクチンを作るため、副作用の心配が少ない治療法です。これまでに発熱や注射部位の発赤以外には副作用は認められておりません。（※下図はイメージ）

樹状細胞ワクチン療法は、現在受けている手術、抗がん剤、放射線療法などの標準治療と組み合わせて受けていただくことで、がんに対して相乗効果を狙う療法です。また、抗がん剤や放射線療法は、樹状細胞ワクチン療法と相性の良い組み合わせがあることが分かってきています。（※下図はイメージ）

「樹状細胞ワクチン」は、約2週間に1回のペースで、計5～7回に分けて患者さまに注射されます。最初の検査や採血、注射のときなど、通院で治療ができますので入院の必要はありません。

樹状細胞は、リンパ球をはじめとするがんを攻撃する働きを持つ免疫細胞に異物を認識させて、その異物を攻撃させることができます。
その特徴を活かし、「樹状細胞」をつかって、リンパ球にがんの特徴を覚えこませて、その樹状細胞から指令を受けた免疫細胞でがんを攻撃させる治療法です。
当施設では、樹状細胞ワクチン療法の中でも、特許技術WT1ペプチドを採用した樹状細胞ワクチン療法をご提供しています。

樹状細胞は、通常皮下におり、リンパ球をはじめとするがんを攻撃する働きを持つ免疫細胞に"がん"という敵を認識させて、効率よく攻撃できるように指令を出す、いわば免疫の司令塔となる細胞です。がんは、通常、長い時間をかけて患者様のリンパ球やNK細胞などの免疫防御機構から上手く逃れて成長していきますが、樹状細胞ワクチン療法は、このように上手く免疫防御機構から逃れて成長をはじめたがんに対して、再度がんを攻撃するように指令を与える治療法です。（※下図はイメージ）

当施設では、樹状細胞ワクチン療法の中でも、特許技術WT1ペプチドを採用した樹状細胞ワクチン療法をご提供しています。
当施設の樹状細胞ワクチン療法の培養技術は、東京大学医科学研究所及び大阪大学で開発された技術をもとにしており、大学病院を中心とした全国の医療機関とともに臨床実績を積んでいます。

当施設の樹状細胞ワクチンは、大阪大学大学院杉山教授が開発した抗原「ＷＴ1特許技術」を採用し、個々の患者様に合った型を厳選し効果的に免疫反応を得ることを狙います。（※下図はイメージ）