ラジオ波治療は、腫瘍に対してラジオ波電極針を直接穿刺し、この電極針から発生するラジオ波エネルギーにより、腫瘍とその周囲を熱凝固壊死(がん細胞が死ぬこと)させる治療です。
原理的には、電子レンジで火がないのに料理が暖まるのと同じで、ラジオ波により腫瘍内のイオンが振動運動を起こして熱が生じ、がん細胞の熱に弱い(50~100度の熱が加わると細胞が死滅する)という特徴を利用します。
針を刺すだけですので、患者様への身体の負担は少なく、手術が困難な患者様にも施行できます。
この療法は、1990年代中頃から欧米で開発され、日本では1999年頃から広く臨床使用されています。肝細胞癌に対する標準的な治療として位置づけられており、肝臓以外にも肺や頭頸部、気管、骨軟部などのがん治療にも応用され、その有効性が報告されつつあります。
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