微生物や細胞などを人工的なある条件の下で増やすことを「培養」といいますが、培養する際にヒトや動物由来の血清を使用しない培養方法を無血清培養といいます。
ヒトの細胞を培養する場合、無血清で培養することは技術的に難しいのですが、血清には細菌やウイルスなどの毒性が含まれるケースもあるため、無血清で培養することで既知あるいは未知の病原体による二次感染を防止することができます。
免疫療法で細胞を培養する場合、生きている細胞を利用するため殺菌や消毒ができません。そのため、感染症を避けるために、無血清培養が必要になります。