抗原提示細胞とは、細菌、ウイルス、がん細胞など身体にとって異物の断片を自分の細胞表面上にくっつけ(これを提示といいます)、T細胞を活性化させる細胞です。
この抗原提示細胞の表面には、主要組織適合性抗原(Major Histocompatibility Complex:MHC)が提示されます。ヒトの場合は、これを特にヒト白血球抗原(Human Leukocyte Antigen:HLA)と呼び、大きくはクラスI(HLA-A、B、C)とクラスII(HLA-DR、DP、DQ)に分けられます。
このHLAに抗原がペプチドの形で結合し、すべての条件がそろうと、T細胞は活性化して免疫反応を起こします。抗原提示細胞としては、マクロファージ、B細胞、あるいは樹状細胞(Dendritic Cell:DC)があります。
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