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東京ミッドタウン先端医療研究所 がん治療チーム

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お知らせ



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東京医科大学外科学との共同研究の成果が発表されました。

2013年12月09日
2013年12月5日に開催された第26回バイオセラピィ学会において、当施設と東京医科大学外科学による共同研究の成果が発表されました。 下記より抄録がご覧になれます。 成分採血検体からの血中循環がん細胞(CTC)検出の試み( PDF:130KB )
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千葉県医師会医学会 公開シンポジウムにて田口所長ががん免疫療法について講演を行いました

2013年11月05日
11/3(日)に開催された「平成25年度千葉県医師会医学会 第14回学術大会」にて、 当施設所長 田口淳一医師が下記の講演を行いました。県民公開シンポジウムテーマ:ワクチンで防げる大人の病気 子供の病気~知って得する最新情報~発表内容:「癌免疫療法の現状と将来:樹状細胞がんワクチンについて」
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【動画あり】先進的がんセミナーにて講演を行いました

2013年11月05日
11/1(金)前橋にて開催された「先進的がんセミナー」(主催:一般社団法人あきらめないがん治療ネットワーク・後援:群馬県医師会)にて、国立国際医療研究センター 細胞治療研究開発室長の辻谷 俊一 医師(当施設非常勤医)が、「樹状細胞ワクチン療法の現状と展望」について講演を行いました。また、当施設所長 田口淳一医師が座長を務め、パネルディスカッションも行われました。<第1部:樹状細胞ワクチン療法の現状と展望>セミナーの詳細・全編の内容は、一般社団法人あきらめないがん治療ネットワークのサイトをご覧ください。
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【PICKUP NEWS】10月の日本癌学会学術総会会長・中村祐輔氏「がんもどき理論は荒唐無稽」(外部サイト)

2013年09月25日
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樹状細胞ワクチン療法の胆道がんの治療成績が、米国論文に掲載されました

2013年08月05日
樹状細胞ワクチン療法※1において、「切除不能な進行・再発胆道がんに対する同療法の有用性と予後因子の検討について」の論文が、米国「消化器外科学会(SSAT)」の公式学会誌である「Journal of Gastrointestinal Surgery(JGS)※2」電子版(Journal of Gastrointestinal Surgery. 20 July 2013.)に掲載されました※3。胆道とは肝臓で作られた胆汁を十二指腸まで運ぶ管であり、胆道がんに対しては、切除可能であれば手術、切除不能であれば化学療法や放射線療法が標準治療として位置づけられています。胆道がんを根治できる治療法は手術のみですが、診断が困難であるため、診断時にはすでに進行期に至っている患者が多く、全生存期間中央値は1年未満と言われる予後不良の疾患です。胆道がんに対する化学療法では、塩酸ゲムシタビンとプラチナ製剤※4の併用療法が標準的なファーストライン治療(第1選択肢)であり、第Ⅲ相臨床試験において両抗がん剤を使用した時の生存期間中央値(MST)は、11.7か月という結果が報告されています※5。しかしながら、その次に使用できる有効な治療選択肢がないため、新たな治療法が求められてきました。今回の研究は、切除不能な進行・再発胆道がんに対する、WT1ペプチド及びMUC1(それぞれがん抗原の一種)を用いた樹状細胞ワクチン療法の有用性を確認し、生存期間延長に関係する因子を特定することを目的として、当施設の提携医療機関にて後ろ向きに解析※6した、65例の結果を報告しております。65症例中、ワクチン初回投与から3か月後のRECIST評価※7PR(腫瘍の30%以上の縮小が4週間以上持続)4例SD(腫瘍の30%未満の縮小または20%未満の増大かつ新病変の出現のない状態が4週間以上持続)15例病勢制御率※8は29%診断以降のMST(生存期間中央値)が18.5か月という結果が得られました。また、生存期間への関与因子をCox比例ハザードモデル※9により多変量解析※10したところ、(1)化学療法の併用、(2)樹状細胞ワクチン接種前のアルブミン値(≧4.0g/dL)、(3)ワクチン接種前のC反応性たんぱく値※11(<0.5mg/dL)、(4)ワクチン接種後の発熱、が重要な独立因子であるという結果が得られました。これらは、本療法の治療開始前に化学療法に加えて、良好な栄養状態を維持し、治療を実施することが重要であることを示唆しております。今回の研究は、WT1ペプチド及びMUC1を用いた樹状細胞ワクチン療法は安全に施行でき、切除不能な進行・再発胆道がんの患者の全生存期間の延長に影響を及ぼす可能性があることを報告した論文です。これまでに、新たな治療法として樹状細胞を用いた免疫療法に関する臨床研究が行われておりますが、切除後の患者に対する補助療法として行われており、切除不能な進行・再発胆道がんに対する樹状細胞ワクチン療法に関する報告は、本論文が初めての報告となります。この結果を踏まえ、当施設では、本療法の更なるエビデンス(科学的根拠)強化を図り、今後もより良い治療を提供してまいります。※1 樹状細胞ワクチン療法本来、血液中に数少ない樹状細胞(体内に侵入した異物を攻撃する役割を持つリンパ球に対して、攻撃指令を与える司令塔のような細胞)を体外で大量に培養し、患者のがん組織や人工的に作製したがんの目印である物質(がん抗原)の特徴を認識させて体内に戻すことで、樹状細胞からリンパ球にがんの特徴を伝達し、そのリンパ球にがん細胞のみを狙って攻撃させる新しいがん免疫療法です。※2 Journal of Gastrointestinal Surgery米国の消化器外科学会(the Society for Surgery of the Alimentary Tract)の公式学術学会誌で、消化器外科における最近の成果が掲載されています。※3 論文についてDendritic Cell-Based Immunotherapy Targeting Synthesized Peptides for Advanced Biliary Tract Cancer. : M. Kobayashi et al.※4 塩酸ゲムシタビンとプラチナ製剤胆道がんに対する治療薬として保険適用されている抗がん剤です。作用機序としてはDNA合成を直接的及び間接的に阻害することで、細胞死を誘発します。※5 論文についてValle J, Wasan H, Palmer DH, Cunningham D, Anthoney A,Bridgewater J; ABC-02 Trial Investigators. Cisplatin plus gemcitabine versus gemcitabine for biliary tract cancer. N Engl J Med.2010;362:1273-81.※6 後ろ向きに解析過去に溯って臨床結果を調べて解析する方法です。なお、臨床研究開始後から実施した臨床結果を評価する方法は前向き臨床研究と呼ばれます。※7 RECIST評価抗がん剤の腫瘍縮小効果を判定するための国際基準で、標的となる病変の最長径の長さを測定し、その和を算出して、腫瘍縮小効果の判定に用います。CR(complete response):腫瘍の100%縮小(消失)が4週間以上持続PR(partial response):腫瘍の30%以上の縮小が4週間以上持続SD(stable disease):腫瘍の30%未満の縮小または20%未満の増大かつ新病変の出現のない状態が4週間以上持続PD(progressive disease):腫瘍の20%以上増大または新病変の出現※8 病勢制御率全体の症例数中に占めるCR、PR、SDの症例の割合。※9 Cox比例ハザードモデル生存期間を分析する統計学的手法の一つ。※10 多変量解析複数の値からなるデータ(多変量データ)をもとにして、データ間の相互関連を分析する統計学的手法の総称。※11 C反応性たんぱく炎症や組織の細胞の破壊が起こると血清中に増加するたんぱく質のことです。炎症の早期診断の指標として用いられます。
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