樹状細胞ワクチン療法は、がん細胞だけを狙って効率よく攻撃することを目指す治療法です。がん治療に免疫療法が利用され始めたのは、1970年代と考えられています。人の持つ免疫のしくみは未解明だった為、当初、からだの中の免疫力を上げるために試みられた方法は、効果が不明確であったり、副作用が出てしまいました(第1、第2世代)。その後、がんの免疫にリンパ球が重要な役割をしていることがわかり、体外でリンパ球を増やして体内へ戻す、「活性化リンパ球療法」などが行われるようになりました。しかし、期待したほどの効果を得ることはできませんでした(第3世代)。なぜなら、増えたリンパ球は、がんの印(しるし)を覚えていないため、効率的にがん細胞を攻撃することができなかったのです(非特異的免疫療法)。 1990年代になり、免疫細胞の一つである樹状細胞の働きが明らかになってきたこと、また、がんの印にあたる「がん抗原」が発見されたことで、がん免疫療法は大きく転換し、がん細胞だけを狙って攻撃する第4世代の免疫療法へと発展を遂げました(特異的免疫療法)。それが、樹状細胞ワクチン療法です。詳しくはこちら |
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