昨今、正常細胞にはなく(またはほとんどない)、がん細胞に特異的に存在する抗原(がん抗原)があることが明らかとなってきており、現在までに多くのがん抗原が見つかっています。
そのがん抗原を用いた治療がワクチン療法です。具体的にはがん抗原(がんのペプチド)に免疫反応を増強させる補助物質を混ぜて、皮下に注射するという治療法です。
がんワクチン療法は、大きく二つのタイプに分けられ、一つは体内にがん細胞が存在することを免疫に教えることで免疫力の活性化を図る「認知型」、もう一つは免疫細胞そのものを強化する「武装型」です。
活性化リンパ球療法は「武装型」の免疫療法であり、ハスミワクチンは「認知型」のがんワクチン療法です。
がんに対する免疫システムは、がん細胞が体内にあることを認知することから活動を開始します。がん細胞には、正常細胞とは異なる特長(抗原)があり、免疫はがん抗原を発見、認知することで攻撃態勢を整えます。
Copyrihgt(c)2012 Center for Advanced Medical Science and Technology