当施設は、がんの診療だけにとどまらず、免疫療法の可能性を追求し、治療確立を目指してさまざまな臨床研究に積極的に取り組んでいます。
現在、遺伝子解析技術や免疫学の進歩によって、がん治療の分野でも新しい治療法の研究・開発が世界各国で進んでいます。免疫療法の分野でも、免疫チェックポイント阻害剤やCAR-T細胞療法など、新たに承認された治療法も登場してきています。
当施設は、標準治療(手術・放射線治療・化学療法)を受けることができる方には、まずは標準治療を受けていただくことをお勧めしていますが、標準治療に加えて「出来ることを積極的に取り入れたい」「治療法がない」と悩んでいる患者様がいらっしゃることも事実です。
こうした患者様に対して、免疫療法という選択肢だからこそ果たせる役割があると考えており、免疫療法のエビデンス構築と治療確立を目指し、各大学病院等と共同で臨床研究を進めています。
試験名 | 進行膵癌に対するゲムシタビン併用WT1ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の第Ⅰ相試験 |
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試験ID | UMIN000004855 https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr.cgi?function=brows&action=brows&type=summary&recptno=R000005779&language=J |
試験目的 | 切除の適応とならない進行膵癌症例に対して、GEMを併用したWT1ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の安全性を検討する >>論文発表はこちら(https://www.midtown-amclabo.jp/performance/Mayanagi_et_al-2015-Cancer_Science.pdf) |
試験名 | 進行・再発食道癌に対するドセタキセル併用WT1ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の第Ⅰ相試験 |
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試験ID | UMIN000006704 https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr.cgi?function=brows&action=brows&type=summary&recptno=R000007925&language=J |
試験目的 | 切除不能・再発食道癌に対して1st line化学療法5-FU+CDDP(FP)で治療継続が不可能と判定された症例(効果判定Progressive Disease (PD)となった症例、主治医が1st line化学療法の継続が困難と判断した場合を含む)に対して、ドセタキルDocetaxel(DOC)を併用したWT1ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の安全性を検討する |
試験名 | 進行期悪性黒色腫に対するカルボプラチン・パクリタキセル併用ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の第I/II相臨床試験 (DC7) |
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試験ID | UMIN000006629 https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr.cgi?function=brows&action=brows&type=summary&recptno=R000007832&language=J |
試験目的 | 切除の適応とならないⅢ期およびⅣ期悪性黒色腫症例に対して、CBDCA+PTXを併用したペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の安全性と有効性を検討する。 >>論文発表はこちら(https://www.midtown-amclabo.jp/performance/Melanoma_Res_2017.pdf) |
試験名 | 切除不能膵癌に対する標準化学療法併用neoantigen樹状細胞ワクチン療法 |
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jRCT 登録番号 |
jRCTc030190081 https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCTc030190081 |
試験目的 | 安全性および治療遂行性 |
試験名 | 樹状細胞ワクチン療法+LEMの探索的臨床研究 |
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※順不同
※進行中あるいは開始前のものも含む
タイトル | Phase I pilot study of Wilms tumor gene 1 peptide-pulsed dendritic cell vaccination combined with gemcitabine in pancreatic cancer |
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掲載論文 | Cancer Science (https://www.midtown-amclabo.jp/performance/Mayanagi_et_al-2015-Cancer_Science.pdf) |
参加施設 | 東京ミッドタウンクリニック、慶應義塾大学医学部 など |
概要 | 進行膵癌に対するゲムシタビン併用WT1ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の第Ⅰ相試験 |
タイトル | Peptide-pulsed dendritic cell vaccine in combination with carboplatin and paclitaxel chemotherapy for stage IV melanoma |
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掲載論文 | Melanoma research( epub ahead of print ) (https://www.midtown-amclabo.jp/performance/Melanoma_Res_2017.pdf) |
参加施設 | 東京ミッドタウンクリニック、慶應義塾大学医学部 |
概要 | 「カルボプラチン・パクリタキセル併用ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法」の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験 |
タイトル | Dendritic cells pulsed with multifunctional Wilms' tumor 1 (WT1) peptides combined with multiagent chemotherapy modulate the tumor microenvironment and enable conversion surgery in pancreatic cancer |
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掲載論文 | Journal for ImmunoTherapy of Cancer (https://jitc.bmj.com/content/12/10/e009765.long) |
参加施設 | 東京慈恵会医科大学附属柏病院、東京ミッドタウン先端医療研究所、順天堂大学、金沢医科大学、大阪大学大学院医学系研究科 |
概要 | 「切除不能膵癌に対する標準化学療法併用WT1樹状細胞ワクチン療法」の第Ⅰ相臨床試験 切除不能膵癌に対して、世界初の治療法として「Wilms腫瘍(WT1)に対する新規多機能型ペプチドをパルスした樹状細胞ワクチン(WT1樹状細胞ワクチン)を併用した標準化学療法(ゲムシタビン・ナブパクリタキセル)」を考案・実施しました。 当免疫化学療法を実施した外科手術が不可能と判断された10名の進行膵癌患者のうち7名が手術可能となり、そのうち4名は長期間におよび腫瘍サイズが安定し生存しています。 |
その他、当施設の学術業績については、
「先端医療研究所医療者様向けサイト」からご覧ください。
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