先端がん治療による新しい可能性を

当施設が目指すがん治療

「がん治療は総力戦」
臨床研究に基づいた先端医療をはじめ、患者様、ご家族様と共に“治療の可能性”を追求いたします

このようなお悩みを抱える患者様に

  • これから治療をはじめる 「できることを取り入れたい」

    がんへの抵抗力を強化し「がん治療の土台をつくる」併用療法をご提案します。

  • 再発予防治療をはじめる 「副作用を抑えて治療したい」

    治療効果をサポートすることで、「副作用の軽減」を期待する併用療法をご提案します。

  • 経過観察中 「がんの再発が不安」

    がんへの抵抗力を維持・強化することで、「再発リスクの軽減」を期待する併用療法をご提案します。

  • 治療法を探している 「可能性のある治療がしたい」

    QOL(生活の質)を維持しながら、再発・転移がんを治療する併用療法や、臨床研究にもとづいた先端がん治療をご提案します。

所長 田口 淳一 医師

所長 田口 淳一 医師

1984年 東京大学医学部卒業
2007年 東京ミッドタウンクリニック院長
2010年 東京ミッドタウン先端医療研究所 所長に就任。
2020年5月 日本室町三井タワー ミッドタウンクリニック総院長に就任

東京ミッドタウン先端医療研究所 所長よりメッセージ ゲノム医療の発展と臨床研究により
がん治療に新しい選択肢を

免疫療法やがん遺伝子解析技術など、がん治療の新しい時代を切り開く技術開発が進んでいます。一方で、こうした研究に基づく新たな治療や薬剤が標準的な治療として利用できるようになるには、臨床研究や治験で長い期間を要するため、患者さんに届くまでに時間がかかることも事実です。

標準治療のみで十分な治療効果が期待できなかったり、副作用等の問題で望む治療が受けられない患者さんにとって、新たな治療は希望です。エビデンスに基づく標準治療を重視しつつも、がんの克服を願う患者さんのために可能性のある有望な治療を見出し、研究成果に基づいて安全にご提供することが私たちのミッションだと考えています。

ご予約・ご相談、その他お問合せは
お電話・WEBフォームよりご連絡ください

オンラインによる「遠隔医療相談」も実施中です

03-5413-7920 月曜〜金曜:9:00~17:00 ※土・日・祝祭日除く

当施設が考える免疫の役割

がん治療・がん予防において
「免疫のちから」は不可欠

免疫の働きは、がんの発生はもちろん、がんの再発に関しても深く関わっています。免疫力を維持または強化することで、治療効果のサポートや再発予防、副作用の軽減が期待できると考えています。

免疫の役割1がん治療を支える土台
がん治療を「木」に例えると、免疫のちからは「木の根っこ」のようなものと捉えています。免疫のちからは目には見えないものですが、がん治療の根幹を支える土台ともいえる役割を果たしています。
免疫の役割2がん治療の効果をサポート
免疫力を維持・向上させることは、土台である根っこ(免疫)の強化につながります。目に見えない根っこ(免疫)の部分を強化することで、木(がん治療)は本来以上の力を発揮することができます。
免疫の役割3がん治療の副作用を軽減
根っこ(免疫)が弱っていると、木(がん治療)が大きくなったときに倒れてしまいます。根っこ(免疫)の部分を強化することで、木(がん治療)の重さを軽減し、倒れない土台を作ることができます。
がん治療を支える免疫のちから

当施設のがん治療①

免疫の司令塔を使って
がんを狙い撃つ

樹状細胞ワクチン療法

「樹状細胞」は免疫細胞の1つで、がんなどの体内の「異物」の情報(目印)を取得し、攻撃役の免疫細胞に教える役割を担っています。「樹状細胞ワクチン療法」は、この樹状細胞の働きを利用し、人工的にがんの情報(目印)を覚えさせ体に戻す治療法です。

治療の仕組み

  1. 1
    取り出す
    採血して血液中の免疫細胞(樹状細胞のもとになる細胞)を取り出します。
  2. 2
    学習させる
    体外で樹状細胞に、ターゲットとなるがんの特徴(目印)を覚え込ませます。

    ■がんの目印(がん抗原)とは

    がん細胞には、いくつかの特有なタンパク質が発現することがあります。この、がん細胞特有の、または正常細胞に比べて多く発現するタンパク質は「がん抗原」と呼ばれています。

    がん抗原は、量や発現したタンパク質の種類などを見ることで、がんの発症有無を調べるなど、検査や治療などに応用されています。

    免疫細胞は、いくつかのタンパク質を目印として、正常細胞とがん細胞を識別し、攻撃・排除しています。
    がん抗原はいくつもの種類があり、樹状細胞ワクチン療法では、どのようながん抗原を使うのかが治療効果を左右します。

  3. 3
    からだに戻す
    学習させて機能を強化した樹状細胞を、再び患者さんの体に戻します。
  4. 4
    目印をもったがんを攻撃
    学習した目印を、攻撃役の免疫細胞(リンパ球など)に教えることで、同じ目印を持ったがんを認識し攻撃します。

樹状細胞ワクチン療法では、
「覚えさせる目印」が重要になります

当施設のがん治療②

次世代のがん抗原(目印)を
採用。

大学病院との共同研究による
先端技術を採用した
2種類の樹状細胞ワクチン療法

人工がん抗原(目印)により、さまざまながん種に対応
WT1ペプチド×樹状細胞ワクチン療法

ほとんどのがんが持っている「WT1」というタンパク質をもとに、免疫細胞を活性化するように人工的に作り出した目印が、大阪大学医学部の杉山治夫教授により開発された「WT1ペプチド」です。

WT1は、がん細胞の親玉的存在である「がん幹細胞」にも発現していることがわかってきており、WT1を使った樹状細胞ワクチン療法をはじめ、がん医療への応用が進められています。

WT1は多くのがん種で確認される抗原

次世代抗原「WT1ペプチドカクテル」

2020年より「WT1ペプチド」の次世代型ともいえる新しい人工がん抗原「WT1ペプチドカクテル」を用いた樹状細胞ワクチン療法を、東京慈恵会医科大学附属柏病院との臨床試験を経て治療のご提供を行っています。

東京慈恵会医科大学附属柏病院との共同臨床研究実績
試験名 切除不能膵癌に対する標準化学療法併用WT1樹状細胞ワクチン療法
jRCT登録番号 jRCTc030190195
https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCTc030190195
試験目的 安全性および治療遂行性

遺伝子レベルでがんを標的にする
オーダーメイド治療
ネオアンチゲン×樹状細胞ワクチン療法

ネオアンチゲンは、がんのみに現れる遺伝子(目印)で、遺伝子解析技術の発展に伴い新たに発見されました。また、がんは治療や進行で遺伝子が変化する性質があるため、ネオアンチゲンも状況とともに変化し続けます。 このネオアンチゲンを樹状細胞ワクチン療法に応用することで、自分だけのがんを、遺伝子レベルでターゲットにした治療が期待できます。

当治療は、東京慈恵会医科大学との共同研究により「安全性および治療遂行性についての臨床試験」を経てご提供しています。

ネオアンチゲンは自分のがんだけが持つ目印で治療や進行により進化し続ける
東京慈恵会医科大学附属柏病院との共同臨床試験
試験名 切除不能膵癌に対する標準化学療法併用neoantigen樹状細胞ワクチン療法
jRCT登録番号 jRCTc030190081
https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCTc030190081

がん組織を用いず、今の遺伝子を解析

当施設では、血液検査でがんの遺伝子情報を解析する「リキッドバイオプシー(液体生検)」を導入し、がん組織を用いずネオアンチゲンを特定することが可能です。

また、変化し続けるネオアンチゲンを定期的に解析し特定することで、「今そのときのがん遺伝子」から「今そのときの患者様」に、遺伝子レベルで個別化した治療をご提供します。

がん組織を用いず、今の遺伝子を解析

当施設のがん治療を下記で
さらに詳しくご紹介しています
(別ページに移動します)

治療の流れ

1医療相談(無料)

下記、お電話または予約フォームより、まずは医療相談のご予約をお願いいたします。ご本人様はもちろん、ご家族様のご同席、ご家族様のみのご相談も可能です。

ご来院または、オンラインによる遠隔医療相談にて、当施設医師より、治療内容等についてご納得いただけるまで丁寧にご説明します。

※遠隔医療相談をご希望の方は、お電話にてご予約をお願いします。

03-5413-7920 月曜〜金曜:9:00~17:00 ※土・日・祝祭日除く
無料医療相談予約

ご予約当日までに下記の資料をご準備ください

  • ・紹介状、またはがんの診断を受けてから現在までの治療経過 (薬剤名等もご記載ください)
  • ・30日以内の血液検査結果
  • ・当施設医師への質問事項
  • ・その他、当施設様式の問診票などもご記入いただくため、事前にご郵送いたします。

2各種検査・治療計画

治療(樹状細胞ワクチン療法)を受けることができるかどうかを確認し、治療計画を立てるために、事前検査を実施いたします。

※ネオアンチゲン樹状細胞ワクチン療法では、併せてがんの遺伝子情報を解析する「リキッドバイオプシー」を実施し、患者様のがんだけが持つ「ネオアンチゲン」を特定します。ネオアンチゲンの特定には2週間程度を要します。

3アフェレーシス(成分採血)

治療用ワクチン作製のため、約2時間かけて必要な細胞を血液から採取し、終了後すぐに細胞培養を開始します。樹状細胞ワクチンはおよそ3週間後に完成します。

4治療(ワクチン投与)

2~3週間に1度ご通院いただき、皮内注射によるワクチン投与を行います。治療1クール(5~7回の注射)の効果判定として、リキッドバイオプシーを用いた遺伝子解析・腫瘍マーカー・画像検査などを実施。治療効果を総合的に評価し、次の治療方針を検討します。

施設概要・特長

ミッドタウンクリニックグループ施設
専門設備と快適な空間で患者様第一の医療をご提供。

当施設は、様々な店舗やホテル、美術館が集まった複合施設「東京ミッドタウン」内に位置し、重大疾患の治療・予防として、がん免疫療法や再生医療(幹細胞治療)、がん遺伝子検査などの先端医療をご提供しております。

コンシェルジュによるご案内や、プライバシーに配慮した診察室・医療相談など、患者様によりリラックスしてお過ごしいただける環境を整えております。

リゾートトラストグループの運営支援により
次世代の医療確立・提供を推進。

当施設は、リゾートトラスト株式会社のグループ企業である株式会社アドバンスト・メディカル・ケアの運営支援により、次世代の医療確立・提供を推進。

ミッドタウンクリニックグループの各医療施設との提携による“トータルサポート”と、メディカル事業をはじめとした幅広い分野で事業を展開する“リゾートトラストグループのノウハウ”を活かし、患者様に最適な医療のご提供を目指しております。

  • ※リゾートトラスト株式会社(https://www.resorttrust.co.jp/)
  • ※株式会社アドバンスト・メディカル・ケア(http://www.amcare.co.jp/)

大学病院等との共同研究と、
10年以上の治療実績。

1,000件を超える治療実績

2010年の開設以来、
様々なご状態の患者様にがん治療をご提供しています

樹状細胞ワクチン療法累計治療実績 2010年〜2020年
大学病院等との共同研究

大学病院との共同研究を
ベースにした技術

当施設は、がんの診療だけにとどまらず免疫療法の可能性を追求し、治療確立を目指してさまざまな臨床研究を実施しています。 免疫療法という選択肢だからこそ果たせる役割があると考えており、エビデンス構築と治療確立を目指し、各大学病院等と共同で臨床研究に積極的に取り組んでいます。

慶應義塾大学医学部

試験名 進行膵癌に対するゲムシタビン併用WT1ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の第Ⅰ相試験
試験ID UMIN000004855
https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr.cgi?function=brows&action=brows&type=summary&recptno=R000005779&language=J
試験目的 切除の適応とならない進行膵癌症例に対して、GEMを併用したWT1ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の安全性を検討する
論文発表はこちら
試験名 進行・再発食道癌に対するドセタキセル併用WT1ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の第Ⅰ相試験
試験ID UMIN000006704
https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr.cgi?function=brows&action=brows&type=summary&recptno=R000007925&language=J
試験目的 切除不能・再発食道癌に対して1st line化学療法5-FU+CDDP(FP)で治療継続が不可能と判定された症例(効果判定Progressive Disease (PD)となった症例、主治医が1st line化学療法の継続が困難と判断した場合を含む)に対して、ドセタキルDocetaxel(DOC)を併用したWT1ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の安全性を検討する
試験名 進行期悪性黒色腫に対するカルボプラチン・パクリタキセル併用ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の第I/II相臨床試験 (DC7)
試験ID UMIN000006629
https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr.cgi?function=brows&action=brows&type=summary&recptno=R000007832&language=J
試験目的 切除の適応とならないⅢ期およびⅣ期悪性黒色腫症例に対して、CBDCA+PTXを併用したペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の安全性と有効性を検討する
論文発表はこちら

東京慈恵会医科大学附属柏病院

試験名 切除不能膵癌に対する標準化学療法併用neoantigen樹状細胞ワクチン療法
jRCT登録番号 jRCTc030190081
https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCTc030190081
試験目的 安全性および治療遂行性
試験名 切除不能膵癌に対する標準化学療法併用WT1樹状細胞ワクチン療法
jRCT登録番号 jRCTc030190195
https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCTc030190195
試験目的 安全性および治療遂行性

小林製薬株式会社

試験名 樹状細胞ワクチン療法+LEMの探索的臨床研究
  • ※順不同
  • ※進行中あるいは開始前のものも含む
タイトル Phase I pilot study of Wilms tumor gene 1 peptide-pulsed dendritic cell vaccination combined with gemcitabine in pancreatic cancer
掲載論文 Cancer Science
参加施設 東京ミッドタウンクリニック、慶應義塾大学医学部 など
概要 進行膵癌に対するゲムシタビン併用WT1ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の第Ⅰ相試験
タイトル Peptide-pulsed dendritic cell vaccine in combination with carboplatin and paclitaxel chemotherapy for stage IV melanoma
掲載論文 Melanoma research( epub ahead of print )
参加施設 東京ミッドタウンクリニック、慶應義塾大学医学部
概要 「カルボプラチン・パクリタキセル併用ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法」の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験
厚生労働省への届け出

厚生労働省へ届け出の上、
治療をご提供

当施設の樹状細胞ワクチン療法は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づく再生医療等提供計画を厚生労働省に届け出の上、治療をご提供しております。

  • 第三種再生医療等・治療に関する提供計画(https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCTc030190081)
専用クリーンルームを併設

専用クリーンルーム(無菌室)で細胞培養

施設内に細胞培養専用のクリーンルーム(無菌室)を併設。日本再生医療学会 臨床培養士※の資格を持つ培養スタッフにより、患者様お一人おひりに合わせて、細胞培養~ワクチン作製を丁寧に行っております。

  • 日本再生医療学会(https://www.jsrm.jp/certification/cpo/)

よくあるご質問

Q治療費用について教えてください。

A

樹状細胞ワクチン療法を含めた各種がん免疫療法は、自由診療となります。費用には、治療中に必要な検査(血液検査)、1クール治療中のワクチン投与準備費用などが含まれております。

1クール費用
¥2,849,000(税込)
  • ※上記は一例となります。お身体の状態や治療内容によっては費用が異なります。(治療費平均は280万円程度です。)
  • ※初診料・再診料・相談料等、治療内容によって異なります。
  • ※日本の健康保険証をお持ちでない方は、費用が異なります。

Q健康保険は適用されますか。
また、医療費控除の対象となりますか。

A

当施設での治療は、自由診療ですが「医療費控除」の対象となります。領収証は医療費控除の手続きに必要となりますので、大切に保管しておいてください。医療費控除について詳しくは、お近くの税務署までお問い合わせください。

Qどのような状態であれば治療が受けられますか。

A

当施設の樹状細胞ワクチン療法は、ある程度食事が摂れる、自分で身の回りのことができる、歩行が可能で無理なくご来院できる方であれば、一部を除くほぼすべてのがん種※、ステージで治療を受けていただくことが可能です。進行がんへの治療をはじめ、早期がんや再発・転移予防など、患者様お一人おひとりのご状態に合わせて治療をご提案しております。
※小児がん、血液がんは対象外となります。

Q副作用はありますか。

A

ご自身の細胞をもとに治療を行うため、副作用は軽微です。38.5度までの発熱とそれに伴う倦怠感、もしくはワクチン投与局部の発赤が主で、重篤な副作用は報告されていません。

Q毎日の通院や入院が必要ですか。

A

入院や毎日の通院は必要ありません。
1クール5回~7回の投与を基本とし、2~3週間ごとに通院いただきます。
患者様のご希望も考慮し治療計画を行いますので、日常生活への影響を少なく、治療を開始いただけます。

Q遠方のためクリニックに行くのが困難です。
どうしたらいいでしょうか。

A

原則通院による治療をお願いしております。
医療相談はオンラインによる遠隔相談が可能です。
医師がご自宅へお伺いしてワクチン投与を行う「在宅免疫療法」を実施しておりますので、まずはご相談ください。

Q何度でも治療を受けることができますか。

A

ご状態や治療経過によりますが、原則可能です。
治療開始および治療継続については、当施設医師とご相談の上、患者様にとって可能性がある場合にのみご提案しております。

アクセス

大江戸線・日比谷線六本木駅直結なので
スムーズにお越しいただけます

所在地
〒107-6206
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー6F
東京ミッドタウンクリニック内
電話
03-5413-7920月曜〜金曜:9:00~17:00 ※土・日・祝祭日除く